・骨折はつながりやすい?
そうです、基本的に骨は放っておいてもつながります。
じゃ、治療いらねえじゃん?と思いますか?
とは言え、やはりそれも程度によります。
場所、例えば膝の骨(浮いていてよく動くやつね。)とか、鎖骨(固定しずらい)とか。
それから粉砕骨折(こなごなになってしまったケース。)、あと複雑骨折(複雑に折れてるんじゃなくて、開放性骨折。つまり皮膚を突き破ってるケースね。)なんかは手術適応ですね。
まあ、そういうケースは迷わずまっすぐ病院に行かれるでしょうから置いておくとしまして、フツウに(ポキッといった感じ)のものはキチンと正しいポジションに戻してあげておけばくっつきます。三か月くらい(これも場所によるが。)かかりますけどね。
ですが、手術ケースであっても、ワイヤー固定、ボルト固定、ギプス固定など、正しいポジションに整復後にもしもウチに来てくれたら、そりゃ~なんとか早くつなぐようには出来ますよ、ということです。要は骨が脱臼していようが、骨折していようが、キレイな配列にもどっているか否か?ということにかかってきます。
・筋肉の断裂について
やっぱりこれも「程度」ですね。基本つながりやすいです。
酷くなるといわゆる「肉ばなれ」です。ポイントはこの牧歌的な日本名ですね。
肉ばなれ、とか ぎっくり腰 とか 五十肩 とか 女中膝(これはレアでしょ?) とか 日本語で言うと
あんまり怖くない(笑) 筋断裂 とか そんな呼び方をすると急に怖くなる(笑)でしょ?
・腱断裂、じん帯損傷について
これが最も厄介。
つながりにくいです! 骨と筋肉の付着部は硬くて半分プラみたいな感覚ですね。ここは切れちゃうとつながらない。
それと、じん帯。じん帯は帯状のいわゆる「スジ」ですから、こっちもちょっと固めの素材で出来ていてつながりにくいですね。
もちろん全くというわけではないけれども、骨や筋肉と比べるとかなり時間がかかるし、完全断裂ともなると固定して保存療法よりも縫ってしまった方が早いはずです。
↑だから気功でやろうが、マッサージで血行・リンパを促通しようが、なかなか治りずらいもんです。若い内は放っておいても平気なケースが多いですが、他の部位を代償動作させて庇えている内はともかく、年齢と共にそれが効かなくなって動きが悪くなるのでそれから悩むことも多いのです。
ですから早いうちにご自分の状態を病院で綿密に検査していただくのが良いでしょう。
というわけで、じん帯・腱の損傷については完全断裂は簡単にはつながりずらいと言えますが、
骨折と肉離れに関しては、一般の医療常識で言われているよりも早くつなぐことが出来ますよ!
以上です。では今夜はこのへんで・・・