治療家の仕事をやっていくにつれて、色々気が付くことがあります。
それは、あれ?結局そういうことだったんだ!というような細かいことなんですけどね。
つい先日も患者様の足先の形をよ~く観察していると、指の変形、ねじれがハッキリと見て取れます。
その辺りからしっかりと治しておかないといけません。やはり、整体は足の先から(体の下から)上の方へ向かって丁寧に調整してゆくべきである、という原点に戻ることこそが重要です。
股関節が痛い、膝が痛い、足首が痛い・・・若い頃はこれらの「ズレ」を治すことにばかり終始していたから、ズレを取って得意になっていました。
だけど、結局ズレなんて取ってもまた元に戻ってしまう・・・
じゃあどうするのか?
股関節が痛いのは股関節だけのせい?膝が痛いのも?足首が痛いのも?
そう、足部の痛みは足全体のもの。もっと言えば、体全体のバランスから来るに決まっているのに。
そんな基本的なことをまた思い返すわけです。本当に温故知新。
さらにまた一歩考える。私はそもそも何でこの仕事を選んだのだろうか?と。
整体とか治療の仕事ってモロに肉体労働。だからって考えることを放棄して頭を動かさなくなってしまったら、もうそこでオシマイ。
常々思っている通り、スポーツとか勝負とかと一緒で「一瞬の閃き・判断力」そんなものも資質としてあった方が良い。
それとシンプルに基本に立ち返る素直さ。(謙虚さとはいいません。最近巷では謙虚、謙虚と言いつつ謙虚じゃない事例が多すぎて辟易していますので(笑))
この二つを大切にして、細く長く、大勢の人のお役に立てたらと思っています。