という病気に以前なりました。呼んで字の如し。全身にバラの花びらのように赤い大小の斑点が出現する病気で、かゆいとか痛いとかは左程ないと言われていますが、まあちょっと痒かったです。
以前というのは柔道整復の学校に通っていた頃ですから、もう20年前くらいでしょうか?
その頃はお金もなく時間もなくの「無い無いづくし」でしたので、腹が減ってもガマン、常にダッシュで移動、睡眠時間も少な目、トドメに病気やケガで病院へ行く時間もお金もない(笑)という感じでしたので、とにかくにっちもさっちもいかない状態でした。
当然、精神的なプレッシャーは相当にあったはずですから、それもこんなおかしな病気になった所以なのでしょう。
そもそも、なんだか体の状態がおかしいな?という感じでしたが、最悪なことに、柔道の授業中についにそれは爆発しました。
自分より大きい相手に投げられた際着地した途端に「ウッ」と呻いてその場に倒れました。
当時の教官が柔道着の胸を開いてみて「なんだこりゃ?エイズじゃねえのか?」といきなり叫びました。
私の胸には赤い大小の斑点が出ていて、もうなんだか動けないような感じでした。
そもそも金も時間もないヤツが女遊びをしてエイズにかかろうはずもなく「いや、なんちゅう失礼な!」と激怒してすぐに立ち上がりましたが、内心フラフラで「一体どうなっちゃんたんだろう?」という感覚でした。
無い無いづくしでも仕方ないので、何とか直近で時間を作ってまずは皮膚科へ行きました。
2時間くらい待たされて、ようやく先生に診てもらえたのですが、「う~ん原因わからんね。」と言われて一旦帰宅。エイズならのんびりしてらんねえだろ?とか聞いてもらえなさそうです(笑)。
そして二回目、ようやく先生から「これはジベルのバラの花びら症候群と言って珍しい病気なんだ。学会で発表したいから協力してね。」って、オイオイ、そんなこたあ知らねんだよ!早く直せっていうまさかの展開に。
前回、ちょっと患部を削って色々調べていた?ようだったので何にも云わねえってことはエイズじゃあないんだな?と勝手に結論付けて、この医者はやめました。時間も金もないのに無駄にはできません(笑)
当然学会云々は知りません(笑)。
ステロイド軟こうを貰い、それから二年。一向に全身(キン〇マの裏にまで斑点が出ました!)の状態は良くなりません。斑点が出たり引いたり。さすがに身体が疲れていただけでは説明がつきません。
そうこうしている内に昔の仲間から御殿場銀河高原ビールの里(?だったと思う・・・)という現在は無いかもしれない施設に行こうと誘われ、いやいや皮膚がこんなんで、しかも遊びに行くゆとりなんかねえだろ?という思いでしたが、心細く、打つ手も無い状況でしたので、半ばやけくそで気晴らしも兼ねて行ってみることにしました。
ところが、これが起死回生の一発につながったのです。
当地に着くと、何種類かの温泉がある施設でして、その中に「死海の湯」というDeadSeaから取り寄せた海水を沸かした湯というのがありました。
狭い円形の湯舟に太ったオッサン(笑)が五人くらいプカプカ浮いてました。浮力高し!
空いたところで何気なく入ってみることに。すると、ケツやら目やら、体中の穴という穴がツーンと痛いこと。
内心、「あ、こりゃ効いてるな!」とわかりましたもんね。もしかしたら良い消毒になって少しでも肌に良いかも?と思い、五分入って出て、を3回繰り返しました。
そこのホテルに2泊3日でしたので、毎日コツコツと入りました。色んな温泉があるというのに、皮膚がただれているので(今思えばよく入らせてくれたな?という感じですが・・・)死海の湯だけ入りました。
でもって帰り道、ん?なんか体がカサカサしないな?と思っているとちょっと良くなってました。医者でもらった薬(軟膏)をヌリヌリした2年はなんだったのか?
結局死海の湯に入って数日後になんと完全に治ってしまいました!これはビックリ。
改めて塩の消毒力に感心したものです。後日色々自分なりに調べた結果ですが、やはりジベルはヘルペスウイルスの一種から来ていたのではないか?というところに原因が行きつきました。
身体が弱っている時に弱いウイルスに当たったのでしょう。問題は放っておけば長くとも3ヶ月くらいで治るとされているのに、2年も改善しなかった点です。あの3年間は相当キツかったので、免疫力が戻るのに時間を要したのかもしれません。
とにかく、それ以来、皮膚疾患でお悩みの方には死海の湯をお勧めすることにしました。
まあ、症状の原因は様々なので、まずそちらを探らないといけませんけどね。原因不明の場合にはとりあえずこのような手もあるもんだ、と思っていただければ幸いです。
ではまた。