入れ墨(タトゥー)を彫るのは医療行為に当たるかどうかが争われた医師法違反事件で、大阪地裁(長瀬敬昭裁判長)は27日、「医療行為に当たる」と判断~だと。
え?
入れ墨彫るのが医療行為?何を寝ぼけたことを言っているのか・・・こいつらの頭は大丈夫なのか?
彫師っていうのは伝統商売だと思います。そういう意味では私のやっている「ほねつぎ」(元々は柔道整復師です。)だって、鍼師・マッサージ師だって、カテゴリーは違いますが、ある意味同じです。
だいたい、最近の風潮ってやつはどうにもいただけません。
ちょっと何かあるとすぐに「クサいものには蓋」をする。
世の中ってそんなに単純には出来ていないでしょ?
昔からあるものに対しての畏敬の念というものが欠如しているからこういうことになるのです。
だからといって私が入れ墨賛成派かというと、違います。むしろ完全な否定派です。
それでも、今回のこのバカな判決には全くもって同意しかねます。
いっそのこと、彫師も国家資格を設置してみたらどうでしょうか?だってこの人たちは人の治療とか手術をするわけではないですからね。それに彫ったあと例えば熱が出たとしても、入れ墨彫るような人たちは別に「そういうもんだ」って覚悟して彫らせてるわけですから、苦情とか出ないでしょう。(ハナから苦情言うような奴は彫りにいかないでしょ?)
それをわざわざ医療行為に仕立て上げるというのは、もしかして何か苦情でもあったのでしょうか?
入れ墨彫ったからあとでどうこうなったのは彫師のせいだ!ってな具合で文句を言うような人は、やっぱり入れ墨入れるのに向かないのではないでしょうかね?
そもそも入れ墨の是非は別として、やっぱり入れるのにはそれなりの覚悟がいるものだと思うのです。
だから、入れると決めたのに、後になってやっぱりグダグダグダ・・・・というのは何だかちょっと寂しいですね。やめときゃ良かった?という感じでしょうか。
入れ墨は今やタトゥーとして若者の間でもかなり流行しています。両者は違うものだという意見もありますが、否定派の人から見ればどちらも大して変わりません。
それでも、こういうものを好きな人を排除したり、否定したりするのは完全な間違いです。物事は人の好きずきなのですから。
私の友人の一人もシャツを脱ぐと肩にタトゥーがあります。外国の基地の近くで入れたそうです。今でも彼とは親友です。
また別の友人に至っては、お父様が彫師だそうです。お会いしたことはありませんが、この友人の人格から見ても、お父様はきっと子供に対してはキチンとしたお父様なのだと思われます。
何でもかんでも善と悪だけに割り切ってしまうことなんて絶対に不可能です。人間の中には誰しも善と悪が潜んでいるものなのです。
だから、今からでも遅くないから、このバカげた判決をもう少しマイルドに決着しなおして欲しいと切に願います。なぜなら、一旦判決というものが出てしまうと、今後はすべて判例にしたがった決定しか下りなくなってしまうからです。
ほねつぎも一部の医師からは「死ね」とか「お前らはいらない」などと心無い言葉を浴びせられています。(これは事実です。)世間では立派で通っている方が大勢の人たちが見ている前でよく平気でそんなことを言えるものだと思います。ハッキリ言って、あんたたちが死ねば?と思います。
そもそも職業云々言う前に、ひとりの人間なのですよ。自分はエラくて、他人はバカ?思いあがるのもいい加減にして欲しいですね。あなたたちに迷惑をかけましたか?要はそういうことですよ。
いらないのであれば、なぜ世間の人たちは「彫師」や「ほねつぎ」のところへ行くのでしょう?
それを私の口から言わせないで済むように納得させる医師や裁判官が出てくるといいなあと思います。(本当は思っちゃいねえよ(笑)。)
いずれ同じようにして「ほねつぎ」も抹殺されてしまうのでしょうか?
その時、いままでそれに頼っていた人たちは一体どこへ行けばいいのでしょうか?
そういう責任をぜ~んぶとれるものならとってみやがれ、バカ野郎!
世の中はキレイになりすぎちゃいけないんだよ!つまらないんだよ!
ではまた。