体に良いことの定義とは一体何でしょうか?
人によってその定義は本当にまちまちな様に思います。
タバコは良くないしかり、酒は良くないしかり。
個人的な浅い浅~い経験からものを言わせてもらうと、所謂体に良いこと、だけをやっていて健康な一生を老衰で終える(?)方というのはむしろ少数派のように感じるのです。
ふと、そんなことを感じたのは風邪をひいてなかなか抜けないときです。
昔から風邪をひいたら道場(レスリング、柔道の)を締め切ってストーブを炊いてその中で稽古すれば一日で治るという荒行を強要されて(笑)きた者にとっては、何歳になってもそういう癖は抜けないものです。
医者からは消耗性疾患なのですから、そういうことはやめましょうね!と言われている行為を繰り返す。
やれ、サウナだ、そのあと水風呂だ、と。
しかし、数日間何をやっても治らない風邪の場合には体を冷やさないように温めるという行為は非常に飽きてくるし、かったるくて我慢なりません(笑)
そんなこんなで我慢の限界がきたときには逆にサウナの水風呂に飛び込んだりすると、何と急速に体が回復してくるではありませんか。
まあ、体の反応やタイミングをみながらでないと余計に悪くなる可能性もなきにしもあらずですので一概には言えませんが、そういう意味でも、体に良いことばかりやっていても時には全く良くならないということもあるものだなあ、とふと思うのです。
当然ながら、私がよいよいのジイサンでしたら、同じことをやって心臓発作ということもありえましょう。
ただし、普段から鍛えている方や、体力に自信のある方は、そういった逆療法の方がかえって効果的なケースもあるのではないかと私は思うのです。
そうです!体というものは甘やかしすぎても不味いのです。
何かのインタビューで建設業(土方・土工)のおじいさんに「元気の秘訣はなんですか?」と尋ねたところ、その方は「ハハハ、やっぱり飲む・打つ・買う、だろうねえ。」と笑って答えていました。
なるほど。だから酒もタバコも構わないんでしょうかね?
ですが、むしろこの人の健康の本当の秘訣は、そういう気性の豪快さというか、細かいことを気にしないストレスの少なさにこそあるのではないかと感じました。
もちろんこの人が正しいとか、みんな見習うべきだ、まで言うつもりは毛頭ございません。
でも、あまりに健康、健康と追い求めるばかりに、体を甘やかしてしまいすぎるのも却って体を弱らせてしまうものかもしれないと感じる今日この頃なのでした。
ではまた。