個人100メートルで3位、最後の400メートルリレーで負傷転倒!ゴール不能。
いや、なんともド派手な負けっぷりであります。すばらしい!負けたのにカッコイイ。
やっぱり彼は唯一無二のスーパースターですね。
個人的にはカール・ルイス選手とベン・ジョンソン選手が、歴史に残る短距離走の2大スーパースターだと思っていましたが(ベンはアレがあったから歴史から抹殺されましたが・・・)ボルトは久々の超大物です。
まあ、タイソン・ゲイ選手とか凄い方もいましたが、やっぱり上記3人は別格なのではないでしょうかね?
格闘技なんかでは「どっちが強い?」っていうガチンコ系意識が常につきまといます。だから一時プロレスはショーだと言われて不人気状態が長くつづきました。
格闘技にとどまらず、陸上競技などのアマチュアの世界でもガチンコは当然であり、ショー的要素よりも勝利こそが最優先なのは言うまでもありません。
しかし、ボクシングなどでは強いのに客が呼べない「不人気なチャンピオン」というものが現実に存在します。
そういう点からいうと、ボルト選手は実力・見た目・カリスマ・人気、どれをとっても文句なしの逸材ですね。
ガチンコでいて、しかも超人気。
100メートルではガトリンが優勝したのに、ブーイング。しかもボルトコール!(笑)
やっぱり、この「人気」というパワーは勢いに乗ると止められないのですね。負けたのに、「ボルトが負けた!」が第一印象であって、「ガトリンが勝った!」を超えています(笑)。
実はこの「●●の負け」というのは非常に重要なんです。負けた方が主役だということを雄弁に物語っていますからね。
もし、この世界にプロ陸上なんてものがあったら(あったとしても人気があるかわかりませんし、あり得ないのですけど:笑)ボルト選手の活躍の場もあったかもしれません。
本当に惜しい人が引退されます。でも、お身体を大切にして、第2の人生も頑張って欲しいと思います。
いままでありがとう!
ではまた。