コンピュータの仕事をしていた頃、SEの先輩から教わって目から鱗だったのが、間違いを修正する考え方でした。
もちろんプログラムのコード間違いは、パッチといって(裁縫で縫い繕うこと)直接直すわけですが、そのあとは書き換えたプログラムを上書きして、正しいところも悪かったところも一気に書き換えるわけですね。
こんなことはパソコン全盛の現代の人々からすれば至極当たり前なんですけど、四半世紀前の私には(笑)相当に興味深い考え方でした。
悪いところばかりでなく、良いところまでおニューになるなんて、なんか清潔感があって良いね(笑)という感じでしょうか。
まるで、レストランで箸を片方落としてしまった際に、一膳分取り替えてもらうような贅沢感がたまりませんよ。
それに、悪い部分だけ治したって、まわりとの整合性もあるでしょうし、そういう意味ではまったく理にかなった素晴らしいやり方なわけです。
これって、私の今の仕事とも全く同じではないか、とふと思ってしまいました。
ただ痛い部分だけ治してもダメっていうところが大切ですね。
また、氣功の治療をする際には、悪いところを治すというだけではなく、治療が終わって患者様が良くなった状態をイメージしながらやると、結果も良いものになります。
そういう意味では、治療は「上書き」といえるでしょう。
治し方がわからないときや、迷ったときはその辺りにヒントがあるのかもしれません。